『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』喜多川泰
今回は喜多川泰『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』の感想です。
物語はプライドが高い熊本県の高校2年生秋月和也が見栄を張るために同学年の史弥に「ディズニーランドに行ったことがある」とウソをつくことから始まります。行ったという証拠を求められた秋月和也は、ウソを貫くために母親にもウソをつき貰ったお金でディズニーランドへ証拠写真を撮りにいきます。しかし、帰りの飛行機に乗り遅れてしまい、帰るお金もなく途方に暮れます。そこへある人が現れて...。
環境や人物の見た目の描写が短くテンポよく物語が進行していきます。
なので、スキマ時間を使ってサクサク読めます。
所々に、教育者としての作者の意見が登場人物のセリフとして語られます。
登場人物を媒介にして作者が読者に語りかけています。
実は、私 がこの本を最初に読んだのは高校2年生の夏頃で母に勧められて読みました。私と同じ年齢で似た性格の主人公だったからでしょうか、様々な大人との出会いと別れを通して成長する主人公の姿に大いに共感したことを憶えています。
やはり自分と似ている主人公がいると共感しやすいのでしょうか?
この本を勧めてきた母も主人公に共感するところがあったのでしょうか?
だとすると、母も学生時代プライドが高く、意地固なところがあったのでしょうか?
今度母に聞いてみます。
では、またお会いしましょう!
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